トゥールのトラム

 トゥール(Tours)はフランス中央部、サントル地方にある古都で、都市圏人口30万人を数えます。ロワール川の古城巡りの拠点として、観光客にも人気の都市です。
 トゥールに、2013年8月31日にフランスで27番目となるトラム(LRT)が開業しました。最近では、フランスのトラムも経済的な仕様を指向する傾向が強まっていたのですが、 トゥールのトラムはデザインや設備などにかなり手間をかけており、久しぶりにデザインにこだわったフレンチ・トラムの王道が出現したという感じです。観光客に人気の都心の景観を守るために当然架線レス集電を採用。APS(路面給電方式)採用の5番目のケースとなりました。また、長いタイプの43m7連接車の導入となっており、乗客の見込みはかなり強気です。自信たっぷりのトゥールのトラムの真骨頂といえるのが車両デザイン。もはや、「路面電車」という言葉を寄せ付けない、銀色の近未来的なデザインの電車を登場させました。まるでLRTの進化はここまで来たぞ、と宣言する27番目のルーキーの活躍から目が離せません。

基本データ(2013年8月31日現在)
運営事業者名 Fil bleu(ケオリス・トゥール株式会社)
組織の種別 混合経済会社(第三セクター)
管轄する自治体組織 トゥール都市域公共交通混合組合(トゥールの広域行政体が設置した一部事務組合である)
開業年 2013年8月31日
系統数
営業距離 14.8km
停留所数 29
軌間 1435mm
電化方式 直流750V 架空単線方式/APS(路面給電)方式
所属編成数 21編成(Citadis 402形)。


|ページ作成:2013年9月25日|


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