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料金と乗車方法


本ページ掲載の情報は、2018年6月現在のRATP公式サイトやnavigo公式サイト(フランス語版)の記載に基づいております。実際にご旅行される場合に本ページの情報を参考にする場合は、この点をご了承ください。

【料金と乗り方早見表】
系統名 運営 カルネ
ticlet+
SNCF近郊線 料金ゾーン 改札方式 乗り換え可能なトラム
T1 RATP 適用対象外 Zone 3 車内刻印 T5,T8
T2 RATP 一部区間のみ適用 Zone 1,2,3,4 車内刻印 T3a
T3a RATP 適用対象外 Zone 1 車内刻印 T2,T3b
T3b SNCF 適用対象外 Zone 1 車内刻印 T3a
T4 SNCF 全線 Zone 3・4 駅改札またはホーム刻印 なし
T5 RATP 適用対象外 Zone 3・4 車内刻印 T1
T6 RATP 適用対象外 Zone 3 車内刻印 なし
T7 RATP 適用対象外 Zone 3・4 車内刻印 なし
T8 RATP 適用対象外 Zone 3 車内刻印 T1,T11
T11 SNCF 使えない 全線 Zone 3・4 駅の自動改札 T8




一回券でトラムに乗る場合の料金

一回券は、紙の切符のタイプとなります。トラムの停留所、地下鉄(メトロ・RER)や国鉄近郊線(Transilien)の駅の自動券売機のほか、町中のたばこ屋さんなどでも購入が可能です。日本の交通系ICカードのような、お金をチャージして改札口で一回券の金額を引き落とすタイプのIC乗車券はありません(パリのICカードは写真入りの定期券タイプのみです)。パリ首都圏の券売機は、カルトブルー(フランスのデビットカード)およびクレジットカード(VISA、Master)が利用可能です。また、5・10・20ユーロ紙幣が利用可能な券売機も順次導入されています。

カルネ・Ticket T+で乗る

対象路線:T1~T8(T11以外の全線)

 Ticket T+は、パリ首都圏の共通一回券で、トラム・バスおよびパリメトロ(地下鉄)とRER(急行地下鉄)のパリ市内区間用の乗車券です。回数券の10回券をカルネ(Carenet)と呼びます。一回券は1.9ユーロ、カルネは14.9ユーロ(一回あたり1.49ユーロ)の料金で、カルネがお得です。T11を除く全てのトラムに通用しますので、一回券でトラムに乗る場合はカルネの利用がよいでしょう。一回券・カルネともにメトロやRERの駅、国鉄の六大」ターミナル駅およびトラムの停留所に設置している券売機で購入が可能です。路線バスの運転手さんからも一回券を購入可能ですが、この場合は2ユーロと若干高くなります。
 T+およびカルネは、乗り継ぎ制度があります。トラム同士またはトラムとバスは、最初に刻印してから90分以内ならば乗り継ぎが可能です(後戻りは不可能)。ただし、メトロ・RERとは乗り継ぎができません。メトロからトラムに乗り継ぐ場合は、新しいきっぷが必要ですので、注意が必要です。カルネで試乗する場合、都心から停留所までバスで行って乗り換えると、1枚のきっぷで済みます。また、SNCF近郊線(Transilien)との乗り継ぎ制度はありませんので(T2の一部区間とT4・T11を除く)、Transilienの駅始発のトラムに国鉄から乗り換える場合は、後述のBillet Ile-de-FranceとT+(カルネ)の二枚必要になります。
 T+・カルネでトラム・バスに乗車する場合は、料金ゾーンに関係なく時間制となっています。たとえば、T2はゾーン1(始発駅:Porte de Versailles)からゾーン4(終着駅:Pont de Bezons)までまたがりますが、始発駅から終着駅まで一枚のきっぷで行くことがで来ますし、乗り換え時間が90分以内ならば、T3aの停留所から乗車してT2に乗り換えて、Pont de Bezonsまで一枚のきっぷで乗ることがで来ます。料金ゾーンは、定期券および一日券の時だけ適用されますので、トラム・バスの場合は、一回券のときはゾーンは関係がありません。なお、t+(カルネ)でトラム同士を乗り継げるのは、物理的にいってT2とT3aとT3b(制限時間的にT3b、t3a、T2の全線を一枚の切符で乗り通すのは難しいですが)、およびT1・T5・T8の相互間でしょう(T5とT8は直接接続していませんが、T1を介して乗り換え可能です)
 T+では、こども料金はカルネのみ設定されています。半額となる割引きカルネ(Carnet de 10 (tarif réduit))は、4歳以上10歳未満のこどもが利用可能です。なお、この割引きカルネは各種社会割引証明書保有者にも適用されますが、日本人観光客で対象となる人はまずいないでしょうから、実質こども用カルネとして考えて差し支えないでしょう。

【Ticket T+の料金】
きっぷの種類 料金 特記事項
一回券(A l'unité) 1.90ユーロ 券売機・駅窓口・たばこ屋さんなどで購入した場合。
一回券(車内購入) 2.00ユーロ バス運転手から購入した場合。
カルネ(Carnet) 14.90ユーロ 10枚つづりの回数券。一枚あたり1.49ユーロ。
カルネ(tarif réduit) 7.45ユーロ 4歳以上10歳未満の子供など、対象。


Billet Ile-de-France(目的地指定形乗車券)で乗る

対象路線:T4、T11の全線およびT2の一部区間(Issy Val de Seine~La Défence間)

 SNCF(フランス国鉄)近郊線(Transilien)およびRERのパリ市外区間(Zone1以外)に適用されるのが、このきっぷです。Transilien扱いをうけるトラム路線にも適用されます。発駅と着駅を指定して購入します。距離によって料金が異なるものです。券売機で発駅と着駅を指定して購入します。T11はカルネ(T+)が通用しないので、この切符で乗車する必要があります。なお、発着がパリ市内と表記されているきっぷは、他のRER路線(ゾーン1のみ)やメトロへの乗り継ぎもできます。
 T4全線およびT2の一部区間(Issy Val de Seine~La Défence間)も、Transilien路線の扱いも受けますので、これらの区間の駅をこのきっぷの発着駅に選ぶことができます。T2の一部区間とT4は、t+(カルネ)とBillet Ile-de-Franceの安い方を選んで乗ることが出来るということになります。つまり、国鉄の駅からT11、T4およびT2の該当区間の駅まで行く場合は通し料金の切符を買うことができ、乗り換えの際にT+やカルネを使う必要はありません。T2はトラムのT3aと接続していますので、RERやTransilienからT2に乗り継ぐ場合はBillet Ile-de-France、トラムのT3aから乗り継ぐ場合はt+(カルネ)の利用が合理的、ということになります。


一日券または定期券でトラムに乗る場合の料金

パリ首都圏の公共交通向けには、多様な一日券やIC定期券が用意されています。郊外に分散するトラムに試乗する場合はこれらのチケットを使いこなすのがコツです。一日券や定期券は、料金ゾーン制度が適用されます。有効なゾーンのトラム、バス、鉄道路線のみ利用できるので注意が必要です(メトロは全線1または2の扱い。ゾーン3にある駅もゾーン2として扱われます)。トラムはすべて1-4ゾーンにありますので、1-4ゾーンを含む切符を購入すればOKです。ゾーン4の駅はごく少数なので、これらの駅へ行かないならばゾーン1-3のチケットでも良いでしょう。なお、ゾーン内の公共交通機関が無制限で利用できるこれらの切符でも、オルリー空港へ行くVAL(Orly Val、自動運転ミニ地下鉄)と空港リムジンバス(Bus Direct、旧エールフランスバス)は使うことがで来ません。一日券や定期券でシャルル・ド・ゴール空港、オルリー空港へ行く際には、RERの電車ないしRATPの空港バス(Roissy Bus、Orly Bus)、路線バス・トラム(T7でオルリー空港へ行けます)を利用する必要があります。

紙の乗車券タイプの一日券で乗る

 紙の一日乗車券として、公共交通機関の一日券であるMobilis(モビリス)と、美術館等の入館割引き特典付きのParis Visite(パリ・ビジット)があります。有効なゾーンに応じて料金が異なります。トラムに乗る場合は、全線乗る場合はゾーン1-4までのものを購入して下さい。2018年6月現在の料金は下記の表の通りです。大人一人が1日使うだけならば、モビリスの方が割安です。一方で、パリ・ビジットは、子供料金の適用があるのと、2日・3日・5日の設定がある(1日券を買うより割安)という特徴があります。なお、かつて存在したMobilisの空港線利用制限は撤廃されました(Orly Valだけ相変わらず利用不可能ですので、オルリー空港へいく場合は、Denfert-Rochereau駅からのOrly Busを使うか、トラム7号線を使う必要があります。)。パリ・ビジットの割引対象施設はあまりメジャーなものがなく(凱旋門、ヴェルサイユ宮殿くらい)、オープンバスツアーやセーヌ川クルーズなど時間を喰うオプションも多いため、あまりお得ではないかも知れません。
 モビリス、パリ・ビジットともに記名式となっています。購入したら直ぐにボールペンなどでサインをしてください(サインをしていなかったら、不正乗車扱いになりますのでご注意下さい)。Nomが苗字(ファミリーネーム)、Prenomが名前(ファーストネーム)です。

 パリのトラムは郊外に分散しておりますので、すべてのトラムの試乗・乗りつぶしは1日では困難です。2日は必要なところです。そのため、切符の買い方にも工夫が必要です。ゾーン4を含む路線も東西南北の郊外に分散しておりますので、ゾーン4を含む切符は2日分必要とみた方が良いでしょう。ゾーン1-4を含む切符を2日以上使う予定があるならば、後述のIC定期券navigoの一週間タイプを使った方がお得です。最初に必要なICカード代5ユーロを含めてもお得ですので、行程があうならばnavigo利用を検討することをお勧めします。1-4ゾーンのモビリス2枚分より安いチャージ料金で、最大一週間全ゾーン乗り放題になりますので、navigoの方がお得です。パリに数日滞在する場合はnavigoを、パリに一日~二日程度滞在する場合はMobilisかパリ・ビジットの利用が合理的でしょう(郊外へ行く日は一日券を、都心観光する日はカルネと使い分けるのも一手)。ただし、navigoは金土日曜日はその週有効な週極定期を購入できませんので、週末のみパリに滞在する場合はモビリスやパリ・ビジット、navigoの一日券を利用するほかありません。なお、郊外部のトラムの試乗は郊外の観光地への訪問と絡めて行くという手もあります。サン=ドニ市内を通るT1、T5、T8はブルボン王朝歴代の廟所となっているサン・ドニ大聖堂の観光と絡めて訪問することができます。T6の西の終点Viroflayはヴェルサイユに近く、ヴェルサイユ宮殿へ向かうRER-C線やTransilienに接続していますので、ヴェルサイユ宮殿観光と絡めて訪問するのも一手です。

【モビリスのゾーンと料金】
ゾーン 料金
2ゾーン券(1-2など) 7.50ユーロ
3ゾーン券(1-3など) 10.00ユーロ
4ゾーン券(1-4など) 12.40ユーロ
5ゾーン券(1-5) 17.80ユーロ
*navigo一日券も同料金。
*こども料金の設定はありません。


【パリ・ビジットのゾーンと料金】
ゾーン 有効期間 おとな料金 こども料金
ゾーン1-3(都心周辺のみ) 1日 12.00ユーロ 6.00ユーロ
2日 19.50ユーロ 9.75ユーロ
3日 26.65ユーロ 13.30ユーロ
5日 38.35ユーロ 19.15ユーロ
ゾーン1-5(全ゾーン) 1日 25.25ユーロ 12.60ユーロ
2日 38.35ユーロ 19.15ユーロ
3日 53.75ユーロ 26.85ユーロ
5日 65.80ユーロ 32.90ユーロ



IC定期券navigoを使って乗る

 IC定期券はnavigoと呼び、ICカードに定期券をその都度チャージして利用する仕組みです。旅行者向けのnavigo(La carte Navigo Découverteといいます)はカード作成に5ユーロの手数料と写真(3cm×2.5cm)が必要です。日本で格安証明写真機であらかじめ撮影して持参することをお勧めします。写真を用意していれば、旅行者向けnavigoは即日発行されます(居住者用のnavigoは、発行は無料だが、発行に3-4週間程度かかり、自宅に郵送される仕組みです)。一度作成すれば、カード自体はずっと有効ですので、次回のパリ訪問時にチャージすればまた使うことがで来ます。

 navigoは乗り放題の定期券タイプしか設定されていません。年間定期券、月極定期券、週極定期券、一日券の4種類があり、利用目的に合わせてチャージします。カードをつくる際には写真を持って窓口で購入する必要があります。最初の購入時にどのタイプの券種をチャージするか聞いてきますので、週極または月極を選ぶことになります。購入後に次の期間用のチャージは、券売機でチャージすることが可能です。チャージは、クレジットカード(VISAまたはMASTER)が利用可能です。旅行者に便利なのは週極定期券で、使い方を工夫すればモビリスやパリ・ビジットを使う場合に比べて断然お得です。しかし、利用期間に制限があり、週極定期券は月曜日から日曜日まで、月極定期券はその月の一日から月末までとなっています。買った日から一週間、ではないので注意が必要です。注意点として、週極定期券は、月曜日から木曜日まではその週有効の定期券を買うことができますが、金・土・日曜日に購入(チャージ)した場合は翌週月曜日から有効のものになるので注意が必要です。
 一日券を除いて、navigoの定期券でパリ都心部を含むゾーンの設定は、全てのゾーンを含む「1-5」の一種類しかありません。なので、使い方によっては損をする場合もあります。一日券のゾーン設定・料金はモビリスと同じで、都心だけの1-2ゾーンも選択可能です。週極定期券は22.80ユーロ、月極定期券は75.20ユーロです。パリ都心部だけ滞在する場合は、カルネの利用の方が安くなるケースの方が多いと思います。一方で、一週間22.8ユーロでゾーン5まで乗り放題となりますので、滞在中に郊外に行く場合はnavigoが合理的な場面が増えます。例えば、ヴェルサイユ宮殿までは片道3.65ユーロの料金で、往復して帰りにトラムT6の試乗なんかをすればすぐに10ユーロ以上かかりますので、navigoの週極定期をチャージして、あとは2日ほど都心でメトロやバスに乗っていれば元がとれます。また、日程次第ですが、帰国便の航空機に乗るためにシャルル・ド・ゴール空港へいく時にnavigoを使えば完全に元が取れます。また、格安TGV列車であるOUIGOを使って地方へ向かう場合に、郊外のマルヌ・ラ・バレー駅やマッシー駅へ行く場合もnavigoは威力を発揮します。シャルル・ド・ゴール空港駅やマルヌ・ラ・バレー駅やマッシー駅でも、もちろんnavigoのカード作成は可能ですし、券売機でチャージすることもできます(シャルル・ド・ゴール空港駅の窓口はいつも混んでいるので、ここでNavigo Découverteのカードをつくるには一時間は見ておいた方がよいですが・・・・)。
 パリ首都圏のトラムの全線に乗る場合、郊外に分散しておりますので、一日で全線乗るのは困難で、二日かける必要があります。モビリスのゾーン1-4は12.40ユーロで、2枚買うとnavigoの週極定期券ゾーン1-5よりも高くなります(カード代除く)。2日かけてトラムの試乗をおこない、他の日にもパリ首都圏の公共交通を使う(空港へ行く、市内観光で地下鉄を使う)ならば、navigoの方が得です。ただし、navigoの週極定期券は木曜日までに購入する必要がありますので、金曜日にパリに到着して土日にトラム試乗をおこなう場合には残念ながら週極定期券の利用はできません。なお、navigoの一日券はモビリスと同じ値段ですので、週末のみパリに滞在する場合でも、Navigo Découverteのカードを作って一日券をチャージする方法もあります。カード代5ユーロかかりますが、navigoは次回パリへ来たときもそのまま使えます(窓口が混んでいるとnavigo作成が面倒くさい)。またnavigoを使うと、メトロの自動改札機のIC専用レーンを通れる、切符の磁気エラーも生じないというメリットはあります(パリの紙の切符はしばしば磁気エラーを起こすことで有名です。モビリスが磁気エラーで壊れると、窓口へ行って交換してもらう必要があります)。


【navigo定期券の価格】
種類 料金 有効期間 購入(チャージ)可能期間
週極定期券
(ゾーン1-5)
22.80ユーロ 毎週月曜日から日曜日まで 毎週月・火・水・木曜日に購入(チャージ)可能。
*金・土・日にチャージすると、翌週月曜日から有効。
月極定期券
(ゾーン1-5)
75.20ユーロ 毎月1日から月末まで 毎月1日から19日まで購入(チャージ)可能。
*20日以降にチャージすると、翌月1日から有効。



各ゾーンとトラム路線の位置

各路線のゾーン境界停留所一覧





トラムの乗り方、刻印方法など

RATP運行路線の乗車方法

対象路線:T1~T8(T4、T11以外の路線)

 RATP運営のトラムでは、車内改札が採用されています。トラム乗車後、直ちに車内にある刻印機でバリデーションをしてください。機械は二種類あり、紙の切符用の刻印機と、ICカード用のリーダーがあります。カルネやMobilisなど紙の切符利用時は刻印機に、navigo利用時はICリーダーにタッチしてください。毎回の乗車の際に、バリデーションをする必要があります。一回券で乗り換えた場合はもちろん、一日券(Mobilisなど)やnavigo利用時も毎回バリデーションする必要があります。バリデーションを怠ると、車内改札の際に罰金をとられますので、忘れずに刻印してください。トラムからバスに乗り換えた場合は、バス運転席横の機械でバリデーションしてください。
 トラムの全ての停留所に券売機がありますので、乗車券を持っていない場合はホームの券売機で購入して下さい。トラム車内で購入はできません。T+(カルネ)は地下鉄・トラム・バス共通ですので、メトロ・RERの駅や、SNCFのターミナル駅の券売機でも購入することができます。また、RATPのマークを掲げているたばこ屋さんでも切符(t+)の購入ができます。なお、トラムの停留所の券売機は紙幣使用不可能でも、近くのメトロやRERの駅の券売機ならば紙幣が使える券売機が置いてある可能性がありますので、乗換駅では停留所ではなく地下鉄駅で切符を買う手もあります。
 なお、紙の切符の磁気がへたると、未使用のものを刻印機に通してもエラーがでることがあります(古いカルネでしばしば起きます)。この場合、エラーを起こした切符の使用はできません。別の切符をつかうか、券売機で新しい切符を買って下さい。エラーが出た未使用の切符はメトロの駅などの窓口で要請すると新しい切符と交換してもらえます。

SNCF運行路線の乗車方法

対象路線:T4、T11

 SNCF運営のトラムは、駅改札方式を導入しています。自動改札機を使っているタイプの駅と、駅ホームの刻印機で自己改札するタイプの駅の二種類があります。これらはRERやTransilienの改札機と同じ仕組みで、入場・出場ともに自動改札機を通る必要があります。有効な切符をもっていないと入場できないほか、目的地の駅での出場もできません。なお、T4はカルネで乗車可能ですが、T11はカルネで乗車できません。
 T11の全駅と、T4の両端の駅(Bondy駅、Aulnay-sous-Bois駅)は駅に自動改札機が設置されており、入場・出場ともに自動改札機を通る必要があります。また、RERやTransilienとの乗り換え駅は、トラムとRERは改札内乗り換えが可能です。出口での精算はできませんので、必ず有効な切符をもって下車駅まで行って下さい(一回券の場合は目的地の駅、一日券・IC定期は有効なゾーンであることを確認)。下車時の精算はできませんので、一日券などで有効なゾーン外へ行くときは、境界駅で切符を買い直すか、乗車駅から目的地の駅までの切符を買うかいずれかする必要があります。
 T4号線の中間駅は、無人駅で改札機はありません。乗車前にホームにある刻印機で刻印してから乗車する必要があります。紙の切符用の刻印機と、ICカード用のリーダーの二種類があります。T4の途中駅から乗車する場合で、ホームでの刻印・ICタッチを怠った場合、終点駅(Bondy駅、Aulnay-sous-Bois駅)や乗り換え先のRERの駅で自動改札機から出場することができませんので、注意して下さい。T4の途中駅からカルネを使って乗車した場合、終点駅(Bondy駅、Aulnay-sous-Bois駅)でRERなどに乗り換えてパリ都心などを目指す場合は、一度改札口から出場して、RERに有効な切符を買い直して入場し直して下さい(もっとも、T4からRERに乗り換える場合はその駅からパリ都心行きの乗車券を買った方が安いですが)。例えば、カルネを使ってT4に乗って、改札口から出ずにRERに乗り換えてパリ都心へ行ってしまうと、目的地の駅で出場することが出来ず、その場で罰金をとられるので注意して下さい。





|作成:2018年6月28日、最終更新2018年7月9日|


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