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車両紹介

メトロ(トラム)運用車両

Alstom Citadis 402型

2012年から導入された、新型車です。いまやフランスですっかりおなじみのアルストムのCitadisの100%低床車。ルーアンのトラム(メトロ)では、従来のTFS型では輸送力が不足したことから、7連節43mのCitadis 402型を導入しました。運営会社のサイトによると、この車両の導入で一編成当たりのキャパシティーは60%増加したとのことです。塗装は従来の青基調のデザインから、白基調のデザインに変更。塗装は白(パールホワイト)一色で、台車がある部分にルーアンの名所や人物のイラストが描かれています。先頭は流線型タイプとなっています。ルーアンはフランスの近代的なトラムの中で、車両の一斉置き換えが行われた最初のケースとなりました。

Alstom TFS型

 開業時から2013年まで使用された70%低床車です。この車両はグルノーブルに導入されたのと同型車で、同じ車両がグルノーブル、パリ、ルーアンの3都市で走っていることになります。TFSとは、Tramway français standardの略で、「フランス標準トラム」の意味になります(あと、TES型には狭軌・片運転台・片側ドアのサンティティエンヌ型もあります)。ルーアンの車両は、ブルーメタリック塗装で、シックな装いとなっています。前後の動力台車は通常のボギー台車を使用し、この部分だけ床が高くなっています。中間の連接部分の付随台車は車軸がなく、この部分は低床となっています。全長30 m、幅2.4mとなっています。制御装置はチョッパ式。ルーアンの駅設備は、トラムの重連運転に対応して75mまで停車可能ですが、重連運転は行われませんでした。輸送力増強は43mクラスのCitadis 402系の導入によってなされることになり、TFS型は2013年で引退し、トルコに売却されたそうです。

車両イラスト
(クリックすると大サイズのイラストを表示します)



TEOR運用車両

Crealis Neo

 2012年から導入された、新型BRT用車両です。Crealis型車両は、Ivecoバス(旧Irisbus)が開発したBRT向けの車両で、角形のオーソドックスな形状をしたCrealis型と、丸形の前面を採用してLRVに近い雰囲気のCrealis Neo型の二種類があります。それぞれに、12m単車と18m連接車が設定されています。ルーアンのTEORでは、Neoの18m連接車を採用。塗装もトラムと同じ白基調のデザインとなっています。Crealis Neoは光学ガイドが公式なオプションとなっているため、光学ガイド用のカメラは前面上部に取り付けられています。Crealis Neoではもともとカメラを取り付けることを前提にしたデザインだったので、カメラ部分も全体に調和したデザインになっています。

Citelis

 Citelisは、Irisubus(現Ivecoバス)が統合後の都市バスのベーシックモデルとして開発した車種です。単車型と連節型があります。TEORでは輸送力増強のため、増備車はCitelisを採用しました。光学ガイド装置つきで、カメラは前面運転台の上に設置されています。カメラは大きいので目立ちます。登場時は青基調の塗装でしたが、現在は白基調の新塗装になっています。

Agora


 開業時からのTEORの主力だったのがAgora連接バスです。ルノー製のバスです(後にルノーのバス部門は、ルノー+ファイアット・イベコの合弁会社Irisbusに譲渡、さらに資本関係が変化し、FIAT-IVECOの系列会社となった)。Agoraは現在フランス中で採用されている最もポピュラーなバスです。Agoraの低床連接車は、後部にエンジンを設置し、後輪を駆動させます。この構造から、前部はノンステップ、後部はワンステップ構造となっています。基本的は、通常のディーゼル駆動のバスです。
 CIVIS同様に光学ガイド機能がついており、停留所のみで使用します。カメラは、車内の運転台に設置されており、また小型であることから、Crealis NeoやCitelisとは違って目立ちません。登場時は青基調の塗装でしたが、現在は白基調の新塗装になっています。今ではCrealis Neoの登場で脇役に回っています。

Civis

(写真なし)
Wikipedlis(フランス語版)の写真を見る。

 ルノーが開発したゴムタイヤトラムです。駆動装置は、ホイルインモーターによる駆動が特徴。道路上にペイントした白線をカメラで読み取る光学式ガイドを採用しており、1本レールを使ったTVRやトランスロールとは全く異なったシステムです。基本的に、CIVISはガイドウェイバスの一種と考えた方がよいでしょう。車体は基本的に連接構造となっています。基本は二連接車体です(フランスでは三連接バスも運行可能なので、CIVISも三連接形は可能でしょう)。トロリーバスモード、ディーゼルバスモード両方が選べますが、TEORではディーゼルバスタイプを採用しました。TOYOTAのIMTSでは道路上の磁力プレートをガイドし、無線信号方式による隊列走行を採用しており、国情によってガイドウェイバスのシステムに相違があるのがわかります。
 このCivisの特徴は光学ガイドだけではなく、ホイルインモーター駆動を採用していることにあります。ただし、ホイルインモーター駆動は、トロリーバスのように電化区間が存在する路線で一番メリットが発揮できます。そのため、全線非電化のルーアンではあまりメリットはありませんでした。
 ルーアンでのCivisはあくまで試験走行であったため、2004年に運行を終了しました。光学ガイド対応のBRT用車両として、IvecoはCrealisシリーズを開発し、2012年からルーアンでも採用されました。


一般路線バス運用車両

Agora

 2012年の新車導入・塗装変更後は一般路線バスにも及びましたが、一般路線バスでは従前の青基調の塗装が引き続き採用されました。そのため、メトロ・TEORと塗装を変えることになり、基幹系交通とそれ以外の系統が塗装面でも区分されることになりました。2012年からの新塗装では、一般路線バスは従来の青塗装に、車両中央部に白と緑のストライプ模様をいれるデザインになりました。このバスが、メトロ開業時からの塗装を語る存在になっています。


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|作成:2004年5月11日ページ作成、最終更新2014年9月15日|


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