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ルーアンのトラム(LRT)

地下線開口部から坂を登ってくるトラム


 ルーアンはノルマンディー地方の中心都市で、都市圏人口40万人を数えます。セーヌ川の河川港として古くから栄えてます。都心には白亜のカテドラル(大聖堂)や時計台を中心にした歴史的街区が保存されて観光客でにぎわっています。ルーアンはジャンヌダルク終焉の地でもあり、彼女が火刑にあったその場所には現在では教会が建ち、フランス中から多くの人が訪れます。
 ルーアンのトラムは1994年12月に開業しました。ナント、グルノーブル、パリ・サンドニ線に続くトラムで、ストラスブールのトラムの1ヶ月後の開業です。ルーアンでは、都心部を地下線にしており、メトロ(地下鉄)と呼ばれています。ルーアンのトラム導入を進めていた90年代前半は、まだまだトラムはまだ古い乗り物であるというイメージを完全に払拭しきれていなかったので、ルーアン市は一部地下線のあるこのトラムを「メトロ」と呼んでいます。ほぼ同時に開業したストラスブールの大成功により、フランスでトラムブームが起き、結局トラムと名乗らないトラムはフランスでもルーアンだけとなりました。ルーアンのトラムは都心部地下線にみられるように、出来る限り道路交通との交差をさけ、安価に建設できる立体交通システムの一種として建設されています。道路との交差はとくに工夫がなされ、路面電車の線路の敷き方見本市といってもいいくらい様々な工夫がなされています。
 また、ルーアンでは東西方向の交通軸として、専用レーンバスであるTEORシステム(TEORとは、ルーアン東西交通の略)を導入しました。停留所ではバリアフリーを達成するために、光学ガイドを使用しています。TEORはフランスにおける本格的なBRT(フランス語でBHNS)として初期の導入事例であり、こちらも注目すべき先進的なシステムです。
  2012年、ルーアンの都市公共交通は車両の一斉置き換えが始まり、それに際してロゴやブランドネームの一新、塗装変更が行われました。トラム用の車両は従来のTFS型部分低床車から、Citadis 402系の43m7連節の100%低床車に、BRTであるTEORも新型BRT用車両が投入されました。また路線のブランドネームも、Rêseau-Astuceに変更され、塗装もトラム(メトロ)・BRTは白基調の新デザインに改められました。


ルーアンのLRT基本データ
路線名 ルーアン都市交通株式会社
Transports en Commun de l'Agglomération Rouennaise(TCAR)
開業年 1994年
路線数 2
営業キロ 15.1 km(うち地下区間2.2km)
駅数 31(うち地下駅5)
軌間 1435mm
架線電圧 750V D.C.
車両数 27編成(Alstom Citadis 402型、43m7連節)


開業時から2013年まで使用された、アルストムTFS型トラム。


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路線図
車両紹介
ルーアンのBRT(専用レーンバス)・TEOR
線路の敷き方見本市

◆フォトアルバム◆
1(5枚、合計175KB) 2(4枚、合計155KB)
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|作成:2004年4月25日ページ作成、最終更新2014年9月15日|


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